下顎後退症
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高校生の頃、過蓋咬合で上の歯を左右一本ずつ抜いて矯正しました。歯並び自体は今も悪くないのですが、11月初め以降下顎が何故か右にずれることが急増しました。そのまま上下噛み合わせると、右の歯の一部同士が変な形でぶつかるだけで物が噛めず、発音もしにくくなりました。そのため食べるときや話すときは下顎か舌を少し左にスライドさせるしかないのですが、その状態は違和感があり長くは続けられません。両顎とも疲れています。頬杖や足を組む、片側ばかりで物を噛む等はしていません。また、写真の通り非常に下顎が小さく、ほぼ常に二重顎で、普通にしていると下唇が上唇まで届きません。よく顎の中央にシワができます。
スマホのアプリで録音したところ、時折イビキもかいているようです。太っていなくても下顎が小さいとなりやすいと聞きます。
顎変形症と診断してもらえそうでしょうか。外科手術をしないと根本的に悩みが解決しない気がしますが、既に矯正していますしもう40代なので、どうしていいか分かりません。
- こんにちは、八幡山米山歯科の米山みきです。
歯並びを拝見しますと、上顎を抜歯して過蓋咬合を治したとのことですので、もともと下顎後退症であったのだろうと推測されます。
本来は下顎を前方へもっていき、その位置でかみ合わせを作れば顎がない状態も改善できたかもしれません。
今の状況の外科処置は難しいのではないかと思われます。
顎変形症は基本的に上前歯がかなり出ている、下顎がかなり前に出ている場合、骨を切って短くし見た目や歯並びを改善します。
今回のケースの場合、顎を前に出す必要があるため、顎を切る処置ではないからです。
上顎が2本分ない歯並びになっているため、下顎も前に出す量は限られてきます。
見た目は完全にとはいきませんが、かみ合わせ検査を行い、顎を少し前にもっていった位置でかぶせものや詰め物で歯の高さを出し、かめるようにする感じが近道かもしれません。